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第三回:恒温恒湿室+Autodesk Fusion 360-立方体を描く

株式会社 FRPカジR&Dセンター メールマガジン

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◇◇   技術評価受託の活用法と解説   ◇◇

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2023年12月15日

 

第三回:恒温恒湿室+Autodesk Fusion 360-立方体を描く

 

<目次> ─────────────

 

・R&D所有設備紹介+動画

 

・モデリング技術+動画

 

 

<R&D所有設備紹介+動画> ─────────────

・設備の仕様

恒温恒湿室 精密空調機PAP10A1-K (ORION)

 

〈恒温恒湿室とは何か〉

恒温恒湿室はその名の通り、温度と湿度を高精度で一定に保った室です。

日本工業規格(JIS Z 8703-2009)では、

試験温度は20℃、23℃、25℃、湿度は50%か65%というのが標準状態指定です。

全国的に検査時でも標準温度の指定があり、20℃となっております。

安定的な試験と検査には恒温恒湿室が必要不可欠となります。

 

〈実際の使用例・活用法〉

温度・湿度が変化すると材料も膨張したり収縮したりします。

一定の温度・湿度での管理下でないと、形状精度に影響を与えてしまうため、試験や寸法計測前は測定物に対して状態調整を行います。

JIS K7100「プラスチック-状態調整及び試験のための標準雰囲気」に準拠し、特に規定がない場合、

温度23℃、湿度50%の環境に88時間以上養生後に作業を行います。

標準雰囲気には等級があり、1級の許容値は温度±1℃、湿度±5%となっています。

2級は温度±2℃、湿度±10%、3級ともなると温度±5℃、湿度+20/-10%となります。

このように1級では±1℃でも温度が変わってしまうと等級が2に下がってしまいます。

恒温恒湿室は高精度で温度と湿度を維持していることから、1級の要求値を満たすことが出来ます。

また、劣化が進みにくい環境であることから、本等の紙媒体を保管することにも向いています。

図書館等の本を取り扱う場所は、本の劣化を避けるため湿度40~60%、温度16~22℃を保つよう空調を調整しているそうです。

 

 

当社で受託する寸法検査は、すべて今回ご紹介した恒温恒湿室内で実施することで、

正確な検査結果数値ご提供することを心がけております。

 

 

・ R&D所有設備動画のURL

 

 

<モデリング技術+動画> ─────────────

・モデリング作業のコツ

Autodesk Fusion 360-立方体を描く

1. ソリッド-スケッチコマンドにて、XYZ軸のどれかの基準面を選択します。

2.サーフェスコマンドを選択して、任意の位置をクリックして四角形を描きます。

3.寸法コマンドを選択して、描いた四角形の縦の辺をクリックすると寸法を定義できます。同様に横も寸法定義します。

4.ソリッド-押し出しを選択し、描いた四角形をクリックすると押し出しする矢印方向が表示されます。

5. 押し出しする矢印方向をクリックして任意の位置まで伸ばしたり、コマンドウィンドウ(動画ではウィンドウ表示がされていません)

から寸法を定義することで厚みができます。

 

・本モデリング技術の応用例

ツールからシェルコマンドを選択し、任意の面を選択すると、

指定した厚みだけを残して中身をくり抜いたような箱形状が作成出来ます。

 

・上記の概要に該当する動画のURL