非破壊検査(内部構造観察/空洞検出)

技術評価受託 / 非破壊検査

X線CTによる非破壊検査

外観では確認できない内部状態を可視化し、FRP成形物の品質判断や技術課題の整理を支えます。

FRP成形物の品質判断において重要なのは、外観では把握できない内部状態です。

とくに、層間剝離の起点となる欠陥、成形時に生じた空洞や異物、破壊につながる内部構造は、外観だけでは十分に把握できません。

FRPカジR&Dセンターでは、X線CTによる非破壊検査を通じて内部状態の可視化と整理を行い、補修・改修・設計判断につながる情報として提供します。

FRP成形物に加え、アルミニウムをはじめとした軽金属の非破壊検査にも対応しています。

非破壊検査で把握できること

内部欠陥の把握

外観では確認しにくい内部の空洞、割れ、異物混入などを可視化し、品質判断や課題整理に役立てます。

破壊につながる要因の整理

層間剝離や内部欠陥の状況を確認し、最終破壊につながる要因の整理を支援します。

空洞検出と数値報告

DICOMデータを用いた空洞検出により、空洞数や体積比率の把握、可視化に対応します。

大型試料への対応

自社遮蔽室に入らない大型試料については、外部機関と連携して評価を進めます。

測定機器概要

R&Dセンターでは、X線CT「NAOMi-CT 002L」を用いて非破壊検査を実施しています。

検査室環境:22℃ / 50%RH(PAP10A1-K にて管理)

最大スキャン領域

スキャンモードによってスキャン領域が異なります。最も解像度を上げたパーシャルスキャン、広範囲観察用のオフセットスキャン、その中間のノーマルスキャンを主に使い分けます。

パーシャルスキャン

φ68 × H38〜49mm

画素サイズ:0.083mm

ノーマルスキャン

φ146 × H153〜185mm

画素サイズ:0.16mm

オフセットスキャン

φ251 × H130〜185mm

画素サイズ:0.24mm

各スキャンモードでのスキャン領域概要
各スキャンモードでのスキャン領域概要

FRP成形体のスキャン画像例 XY
FRP成形体のスキャン画像例 XZ

FRP成形体のスキャン画像の一例

非破壊検査の進め方

  1. 製品のスキャンを行い、画像データを取得します。
  2. 得られたデータを解析し、内部の空洞(ボイド)、割れ(クラック)、異物混入などの欠陥を検出し、欠陥の種類、位置、数、影響度などを整理します。
  3. 必要に応じて、空洞検出(ス穴検査)を実施します。
  4. 空洞検出では、CT値、空洞体積の最大値・最小値などの条件を調整しながら検出精度を最適化します。
  5. 空洞数や体積比率を数値として報告し、各空洞を体積ごとにカラー表示します。

非常に薄い形状である層間剝離をX線CT画像データから捉えることは、当社設備仕様では難しい場合があります。

一方で、ある程度の体積を有する空洞(ひけ巣、空孔)などは、0.2mm程度以上のサイズであれば検出可能です。

空洞検出の画像例
空洞検出の画像例(アルミダイカスト製品)
検出された空洞の例
検出された空洞(ひけ巣、空孔)の例(アルミダイカスト製品)

測定依頼費用

  • X線CTスキャン 一試料 8,000円
  • 内部構造観察 一試料 20,000円
  • DICOMデータ作成(空洞検出用) 一試料 2,000円
  • 空洞検出(ス穴検査) 一試料 15,000円
  • 報告書 25,000円~(試料数によって変動)

提出内容:報告書、空洞検出結果(空洞数、体積比)、断面画像、スキャン動画等

オプション(別途費用):生データ一式、断面画像(jpg)、動画(mp4)、検査状況写真、ビューアーデータ等

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まずは目的や試料条件が分かる範囲でご相談ください。