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第2回:ENG-REPORT-001(Part 2) 「表面に凹凸のあるFRP製品の手仕上げ後の表面粗さ測定結果」 ~実際にどう検証したのか? 試験条件の全貌を探る~ +SolidWorks-スマホスタンドの作り方part2

株式会社 FRPカジR&Dセンター メールマガジン

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◇◇ 若手が学ぶ!FRPカジの技術レポート徹底解説 ◇◇

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2025年12月16日

 

第2回:ENG-REPORT-001(Part 2)

「表面に凹凸のあるFRP製品の手仕上げ後の表面粗さ測定結果」

~実際にどう検証したのか? 試験条件の全貌を探る~

+SolidWorks-スマホスタンドの作り方part2

 

<目次> ─────────────

 

・前回(Part 1)のおさらい

 

・試験プロセス・手法

 

・次回予告

 

・モデリング技術+動画

 

 

<前回(Part 1)のおさらい> ─────────────

 

前回は、ハンドレイアップで成形したFRPの型成形面と解放面の違い、

そして解放面の凹凸がシーリング不良や液漏れのリスクにつながることを確認しました。

 

そこで「手仕上げでどこまで平らにできるのか」を数値で確かめる——これがENG-REPORT-001の狙いでした。

 

技術資料はこちら

・「表面に凹凸のあるFRP製品の手仕上げ後の表面粗さ測定結果」 技術資料 ENG-REPORT-001

「表面に凹凸のあるFRP製品の手仕上げ後の表面粗さ測定結果」技術資料_ENG-REPORT-001

 

 

<試験プロセス・手法>  ─────────────

 

まず評価サンプルの作製を行います。

図面に基づき、Surface sample A/B/C の3種類を自社で作製しました。

 

各サンプルの評価面であるSurface Aは、それぞれ 「解放面のまま」/「手仕上げ」/「型成形」 としています。

 

あわせて、基準面となるSurface Bは、いずれも定盤で成形した面を用いました。

 

次に表面粗さの測定です。温度 20±1℃ に管理された計測室で、SURFCOM 1400D-30F(東京精密社製)を使って測定しました。

 

測定位置と方向は指定の6方向に対して実施し、計測項目は Ra・Rz・Pt の3つです。

なお、Ra と Rz はそれぞれ5か所の平均値を計測結果としています。測定長さは Surface sample B の条件に統一しています。

 

最後に表面プロファイルの測定です。

図面で示されたSurface B を基準に、Surface A のマクロなうねりを調べる目的で、CMM によるプロファイル計測を X・Y の2方向で行いました。

 

計測時は2か所でクランプし、この結果から平行度を算出しています。

測定は 20±0.5℃ に管理した計測室で実施し、使用機は PMM-C700P(Leitz社製) です。

 

 

<次回予告>  ─────────────

 

次回の ENG-REPORT-001(Part 3) は、いよいよ結果と考察です。

3つの面(解放面のまま/手仕上げ/型成形)について得られた表面粗さ(Ra・Rz・Pt)の結果を整理し、

代表的な断面プロファイルや平行度の見え方を、できるだけ平易な言葉でお伝えします。

 

数字が何を示しているのか、現場でどう役立つのかを、初心者の私なりに噛み砕いてまとめます。

 

 

<モデリング技術+動画>  ─────────────

 

〈モデリング作業のコツ〉

SolidWorks-スマホスタンドの作り方part2

 

1. Part1で描いたスケッチを終了

2. スケッチを全選択し、オフセットコマンドで形状をコピーします

3. 板の厚み(例:t=2mm)を入力し、「OK」を押します

4. 直線コマンドで、空いている隙間を埋めます

5. フィーチャー → 押し出しボス/ベース をクリックし、長さ方向に押出します。

6. スマホスタンドの元となる平板形状が完成しました。

 

 

・本モデリング技術の応用例

スマート寸法で拘束されたスケッチは、数値を変えるだけで新しいモデルが作れます。

 

形状の意図を数値で管理し、変更に強いパラメトリック設計が可能です。

設計ルールや比率を直接モデル化でき、図面化(公差・注記)まで一貫することができます。

 

 

・上記の概要に該当する動画のURL