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第十五回:デジタルCRノギス+Autodesk Fusion 360-短形状パターン

株式会社 FRPカジR&Dセンター メールマガジン

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◇◇   技術評価受託の活用法と解説   ◇◇

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2024年12月16日

 

第十五回:デジタルCRノギス+Autodesk Fusion 360-短形状パターン

<目次> ─────────────

 

・R&D所有設備紹介+動画

 

・モデリング技術+動画

 

<R&D所有設備紹介+動画> ─────────────

 

・今回の紹介する設備仕様

デジタルCRノギス CR0508(東栄工業)

 

〈デジタルCRノギスとは何か〉

 

当社所有のデジタルCRノギス CR0508(東栄工業)は、通常のノギスと異なりC面(面取り)とR面(半径)の測定が可能です。

測定物に接触させるノギスの先端部分(Y尺)を短くすることで、狭い部分や段差のある測定物も測定可能です。

測定値は自動的で三角関数で演算され、結果がデジタル表示されるため、複雑な計算を必要としません。

 

 

主な仕様ついて示すと以下のようになります。

 

C面寸法測定範囲:外接角度90度の面取り角45度/C0.01~C5.00 mm

R寸法測定範囲(ワーク角度90度に外接):R0.01~R8.00 mm

R寸法測定範囲(円またはワーク角度90度以内に外接):R0.6~R8.00 mm

最小表示:C=0.01mm/R=0.01mm

測定精度:C=±0.05mm/R=±0.08mm

測定可能なワークの厚み:最小0.8mm

穴のC面・R寸法測定:穴径25mm以上で測定可能

機能切り替え:

絶対値(ABS)測定と比較測定の切り替え

C面測定とR測定の切り替えがボタン操作で可能

 

 

〈実際の使用例・活用法〉

 

基本的な測定方法

測定対象に応じて、「C/R」ボタンを押してC面またはR面の測定モードを選択します。

測定したい箇所をY尺にしっかりと当て、本尺をスライドさせて測定を行います。

 

デジタルCRノギスには「ZERO/ABS」ボタンがあり、このボタンを押すことで、

絶対値測定と比較測定の2つの測定方法を切り替えることができます。

それぞれの測定方法の違いと使い方を説明します。

 

絶対値測定とは

絶対値測定は、ノギスが元々持っている「ゼロの基準」から、測定対象の寸法を測る方法です。

例えば、何か部品の外径や内径を測りたい時、絶対値測定を使用すると、測定した部品の実際の寸法がそのまま表示されます

この測定は基準点から直接寸法を測っているため、いつでも正確な寸法が得られます。

 

比較測定とは

比較測定は、自分で設定した任意の基準点から、対象物の寸法を測る方法です。「ZERO/ABS」ボタンを押して新たにゼロ点を設定することで、基準点を変更できます。

例えば、部品Bが部品Aと同じ寸法かどうか確認したい場合、まず部品Aの外径を測って「ZERO/ABS」ボタンを押してゼロに設定します。

その後、部品Bを測ると、部品Aとの寸法差が表示されます。

表示が「+0.02mm」なら部品Bの方が少し大きく、「-0.02mm」なら部品Aより少し小さいことが分かります。

 

 

「手加工によるFRPのR加工後の外観と精度評価」技術資料_ENG-REPORT-013

「手加工によるFRPのR加工後の外観と精度評価」技術資料_ENG-REPORT-013

 

この技術レポートでは、デジタルCRノギスを使用した角Rの評価を行っています。

 

 

・ R&D所有設備動画のURL

 

 

<モデリング技術+動画>  ─────────────

 

〈モデリング作業のコツ〉

Autodesk Fusion 360-短形状パターン

1. パターン作成を始めるには、ツールバーの「作成」メニューから「パターン」を選択します。

2. 作成しておいた短形状を選択します(スケッチやフィーチャー、ボディなど)。

3. X軸とY軸に沿った方向を選び、個数と間隔を設定します。

4. 設定が完了したら「OK」をクリックしてパターンを適用します。

※パターンのプレビューが表示されるので、間隔や個数、方向などが正しいか確認します。

 

・本モデリング技術の応用例

多数の角やエッジに対して一括でフィレット(角丸)や面取りを行う際、矩形パターンを使うことができます。

また、軽量化や強度向上を目指したトラス構造やハニカム構造などの格子状の形状を作成する際にも短形状パターンが使えます。

基本のユニットセルを作成し、矩形または円形パターンを使用して繰り返し配置します。

 

 

・上記の概要に該当する動画のURL