表面に凹凸のあるFRP製品の手仕上げ後の加工面計測
日時
Date(s) - 2020/09/16
2:00 PM - 3:30 PM
カテゴリー
受講対象者
・FRP成形物の製品設計に携わる方
・FRPの成形加工業務に携わる方
・FRPの成形加工技術とその結果に関する情報を求めている方
【主 催】
株式会社FRPカジ
【セミナー開催形式】
Webexを用いたオンライン形式
【料 金】
無料
【セミナー申し込み】
‐オンラインでのお申込みはこちら。
‐申込用紙ご記入の上FAXまたはe-mailでのお申し込みはこちら。
【セミナー概要】
FRP(Fiber Reinforced Plastics : 繊維強化プラスチック)の成形法において「ハンドレイアップ」は、その後の積層(レイアップ)を基本とした成形コンセプトの基本となった歴史ある手法である。ハンドレイアップで用いる型は、片面が解放されている解放型であるため、型によって成形される成形面の逆面には強化繊維由来の凹凸が生じる。一般的にはこの凹凸面は意匠面にはならず目に触れることは無い。しかし、中に水や薬品などの液体を貯蔵する外面が成形面のFRPタンクにおいて液体貯蔵物を外に排出する機構を取り付けようとする場合、凹凸面があるとシーリングができず液漏れの原因となる。このようなケースにおいては凹凸面を平滑にする仕上げ加工が必須であり、タンク内天板部、底板部付近などは機械加工も困難であるため手仕上げが必要となるが、手仕上げでどの程度の粗さとなっているのかという表面状態が不明であるため定量評価を行う必要がある。
本セミナーでは、解放面、手仕上げ、型成形という3水準の平板サンプルを用意し、それぞれについて表面粗さ(Ra、Rz、Pt)、真直度計測と表面プロファイルデータの取得を行った定量技術評価結果について発表し、FRP手加工の実情について述べる。
感覚論で議論されることの多かった「ハンドレイアップで成形したFRPの表面加工状態」について、高精度の検査機器を用いた定量技術評価でその精度を明らかにする。
【セミナー講師】
株式会社FRPカジ 経営戦略室長 執行役員 佐藤 政志
30年以上前にFRP業界に飛び込み耐蝕成形、一般成形の技術を多くの現場経験を通じて、知見を習得。これらの経験により構築されたノウハウを活用し、耐蝕成形と一般成形を融合させるという特殊な製造法を構築した。従来の現場業務に加え、現在はこれらの技術知見を活用した技術相談事業を立ち上げ、顧客ニーズに応じた技術的助言、提言を行う。
【セミナープログラム】
14:00~14:15 株式会社FRPカジ/R&Dセンター紹介
14:15~15:00 セミナー/質疑応答
– FRP成形における解放面、成形面
– 評価FRPサンプル紹介(解放面、手仕上げ加工面、型成形面の違い)
– 表面粗さによるRa、Rz、Pt、CMMによる表面プロファイル、真直度計測
– 各サンプルについて結果比較
– 表面手仕上げ技術の応用例紹介
15:00~15:10 R&Dセンター設備紹介(動画にてご紹介します)
15:10~15:30 質疑応答