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2022-07-11

FRP特殊塗装工法(R)の耐食性能評価経過報告

FRP特殊塗装工法(R)の耐食性能をより定量的かつ客観的に理解するための技術評価を2020年12月末頃より開始しています。

塗装有無、並びに塗装の種類によって腐食状態にどのような差異が生じるかの検証を目的に、各種条件で準備した金属製試験片を某溶融メッキ工場協力のもと、換気扇付近にて設置し、暴露を開始しました。当該換気扇付近では、メッキ工場より塩酸、硝酸の蒸気と水洗処理にて発生する塩分を含んだ蒸気が排気されます。

昨年月刊プラスチックにて寄稿した際に3か月暴露した状況を詳細に述べさせていただきましたが、目視で確認できるほどの差異は見受けられませんでした。

その15か月後2022年6月に確認したサンプル(フッ素塗料)では下記画像のように目視でも劣化が確認できるレベルに達しました。

フッ素塗装サンプル

暴露試験前

フッ素塗装劣化

 

フッ素塗装劣化

暴露試験18か月

 

一般的にはコスト高ではあるがフッ素塗装が推奨されるメーカーは多くあります。

しかし、目視で上記のような状況に陥ることが確認できたことは今後の試験にも大きく反映され、2022年内には今回の試験片サンプルを含めた評価結果を公表できると考えます。

※画像にはありませんが、FRP特殊塗装を施したサンプルは目視では問題ありませんでした。

 

工場設備が塩害や薬品ガス等でお困りの場合はこちらからご相談ください。

 

FRP特殊塗装工法(R)関連はこちらをご覧ください。

月刊プラスチックス(日本工業出版)2021年7月号に寄稿

FRP特殊塗装工法(R)について

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