株式会社 FRPカジR&Dセンター メールマガジン
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◇◇ 技術評価受託の活用法と解説 ◇◇
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2024年6月17日
第九回:スーパーキャリパ+Autodesk Fusion 360-ドーナッツを作る
<目次> ─────────────
・R&D所有設備紹介+動画
・モデリング技術+動画
<R&D所有設備紹介+動画> ─────────────
・今回の紹介する設備仕様
スーパーキャリパ CD67-S20PS(ミツトヨ)
〈スーパーキャリパとは何か〉
弊社所有のスーパーキャリパ CD67-S20PS(ミツトヨ)は、世界初のIP67を実現したRoHS対応ABSクーラントプルーフノギスです。
IP67の数字「67」の部分は、保護するためのレベルや基準を示します。
最初の「6」の数字は第1特性数字といって、人体および固形物に対する保護の等級を指します。
0~6までの等級があり、数字が上がるごとに保護レベルが上がり、「6」は最も等級が高い粉塵型(粉塵が内部に侵入しない)機構となっています。
次の数字の「7」の部分は第2特性数字といって、
水の浸入に対する保護の等級を0~8で規定しています。
こちらも「7」なので、水中への浸漬に対する保護レベルが高い(規定の条件で水中に浸漬しても有害な影響を受けない)ものとなります。
更にクーラントプルーフノギスというのは、
シール構造により、切削油や水、油、汚れが工具内部に侵入しない、耐油性を有した工具です。
より現場向きに作られたモデルとなります。
測定範囲の概要を示すと以下のようになります。
・表示方式:デジタル
・測定範囲:0~200mm(最小読取値0.01mm)
・誤差範囲:±0.1~±0.25mm
・機差:±0.02mm
〈実際の使用例・活用法〉
長尺ノギスでも説明させていただきましたが、
ハサミのような形状のジョウと呼ばれる測定面で測定物を挟み込み、長さを測定します。
標準ノギスは重量が軽いので、片手で本尺を握った状態で指かけに親指をかけ、
スライドさせてジョウを開いていきます。
開いたジョウの間に測定箇所を差し込み、再度スライドさせながらジョウを閉じて測定物を挟み込みます。
ノギスにはもう一つ便利な機能があります。それが「デプスバー」です。
ジョウをスライドして開くと、本尺下側からデプスバーという細い棒状の部品が飛び出してきます。
このデプスバーを使って、穴の深さを測ることができます。
本尺下側の面は「深さ測定面」と呼び、穴の深さをデプスバーで測定する際は、
必ず「深さ測定面」を測定物に押し当てた状態でジョウを開いていき、デプスバーを底面に接触させます。
この「深さ測定面」が測定物から離れて浮いてしまうと、正確な数値は測れません。
正しく使うことで、細かな寸法を簡単に、そして正確に測定することができます。
・ R&D所有設備動画のURL
<モデリング技術+動画> ─────────────
〈モデリング作業のコツ〉
Autodesk Fusion 360-クリップを作る
1.「作成▼」から「線分」のコマンドを選択し、XYの中心座標をクリックします。
2. X軸方向に直線を描きます。適当な長さの位置でシフトを押しながらクリックします。
3. 描いた線と平行な直線を下部に描きます。2.でシフトを押すことによって、描いた線と
次に描いた線が円弧で自動的に結ばれます。
4. 2.を繰り返し、四本の平行した線を描くと円弧で結ばれたクリップの絵が出来上がります。
5. 寸法定義を行います。
6. 4.で出来上がった絵がスイーブのパスとなります。最初に描いた直線の断面となる
中心点の位置に「サーフェス」コマンドから円を描きます。
7. 「スイーブ」コマンドを選択し、クリップをパス、プロファイルに円を指定してOKをクリックします。
・本モデリング技術の応用例
左側のブラウザにある「ボディ」から「物理マテリアル」を選択してクリックします。
ライブラリにある材料に変更することで、見た目や材料構成を変更できます。
・上記の概要に該当する動画のURL