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第一回:ハイトゲージ+Autodesk Fusion 360-円柱を描く

株式会社 FRPカジR&Dセンター メールマガジン

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◇◇   技術評価受託の活用法と解説   ◇◇

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2023年10月16日

 

第一回:ハイトゲージ+Autodesk Fusion 360-円柱を描く

 

<目次> ─────────────

 

・R&D所有設備紹介+動画

 

・モデリング技術+動画

 

 

<R&D所有設備紹介+動画>  ─────────────

 

・今回の紹介する設備仕様

ハイトゲージ HD-60AX(ミツトヨ)

 

〈ハイトゲージとは何か〉

 

ハイトゲージは、定盤(ベース基準面)に置いた測定物の高さを精密に計測することに特化した測定器具です。

また、測定物に直接触れる部分はスクライバといい、日本語で罫書針という意味です。

 

名前の通り、加工や計測時の目安となる水平な罫書き線を入れることにも使われます。

 

定盤(ベース基準面)にスクライバを密着させて0測定を行います。

測定物にスクライバを当て、測定します。

 

これを絶対測定といいます。

また、基準となる測定物に対してスクライバを当て、0設定を行います。

比較したい測定物を測定することで基準となる測定物との差が表示されます。

 

これを比較測定といいます。

 

 

〈実際の使用例・活用法〉

 

一例として、高さのあるGFRP成形体とハイトゲージを定盤の上に置きます。

上記の通り定盤表面を0点とした後、

ハイトゲージのスクライバでGFRP表面に接触させることで、

この成形体の高さを高精度で計測することが可能です。

また、均一平面を有するGFRP成形体を定盤の上に置き、

スクライバの代わりにダイヤルゲージを先端に装着します。

この状態で、定盤上のハイトゲージを動かすことでダイヤルゲージの数値変動を記録することで、

平面度や平行度といった幾何寸法を計測することもできます。

 

 

・ R&D所有設備動画(画像)のURL

 

 

<モデリング技術+動画>  ─────────────

 

〈モデリング作業のコツ〉

 

Autodesk Fusion 360-円柱を描く

Fusion 360は学生であればライセンスを無償利用可能で、

個人使用でも値段がとても安価なCADです。操作はSolidWorksに似ており、

三次元空間のXYZ軸を基準として立体的に形状を作成します。

 

1.まずはソリッド-スケッチにて、XYZ軸のどれかの基準面を選択します。

2.サーフェスコマンドを選択して、任意の位置をクリックして円を描きます。

3.寸法コマンドを選択して、描いた円の直径をクリックすると寸法を定義できます。

4.ソリッド-押し出しを選択し、描いた円をクリックすると押し出しする矢印方向が表示されます。

5.押し出しする矢印方向をクリックして任意の位置まで伸ばしたり、コマンドウィンドウ(動画ではコマンドウィンドウは表示されていません)から寸法を定義することで厚みができます。

 

〈本モデリング技術の応用例〉

 

押し出した際に、矢印の上の丸い点を動かす(角度を変える)ことで円錐形状にもなります。

 

・上記の概要に該当する動画のURL